ずいぶんあたたかくなったと思えばまた急に寒くなったりと、
体調を崩しやすそうな時期ですね。
花粉や黄砂や別のものも舞っているようですし、
外を歩いているとマスクを着けた人が多いです。
皆様お元気ですか?
先日、友人のお誘いで、
フジ子ヘミングのリサイタルを聴きに行って来ました!
曲目は、展覧会の絵や、ラフマニノフの前奏曲や、トロイメライ、ショパンの木枯らし、幻想即興曲、そしてリストのため息やラ・カンパネラなど。
演奏もですが、ファッションも独特な方なので、
視覚的にも楽しいリサイタルでした。
ラストのラ・カンパネラはすごく良かった。
何でしょう。
彼女の半生を物語っているような、
曲が馴染んでいて、しっくり、ぴったりとした演奏でした。
特に高音‥。
ダイヤモンドのように硬質でキラキラしていて、かつかなしく冷たく凍っていて、
コツコツ、コツコツ、とひたすら鳴るそのフリージング・ダイヤモンドな音(なんなんだそれは)がとんでもなく心地よかったです。
「この曲だけでも聴きに来る価値があるなぁ」と思ってしまいました。
ゆっくりの独特な弾き方も、この曲に関してはベストにハマってたんではないでしょうか。
演奏が終わるや否やの大拍手でした。
アンコールは、主よ人の望みの喜びよとテンペストの第3楽章。
良い曲だらけのプログラムで、聴き応えがありました。
ただ、ご本人いわく、
1ヶ月前からの風邪でほとんど耳がきこえていない状態なんだとか。。
補聴器を着けての演奏で、とても気持ちが悪いのだとおっしゃっていました。
でも、弾き終わった後は、笑顔。
演奏もさることながら、ファッションといい、人間性といい、
とても興味を引かれる方だなぁと思いました。
曲って一体誰のものなんだろうと、よく考えます。
作った人のものだから、飽くまでもその意向に沿って演奏しなければならないか?
はたまた、やはり音楽とは聴いて演奏して愛されていくものなのだから、
リスナーやプレイヤーの解釈次第で良いのか。
私は両方、「作り手のものであり、聴き手のものでもある」のかな、と思っています。
ただ、そこに敬意はあるべきだと。
そう思います。
フジ子さんの演奏は独特だけれど、音楽を愛していることは伝わってきます。
演奏スタイルの好みは別として、尊敬と共感を覚えますね~。
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