IKEA競歩事件

少し前のことですが、新宮のIKEAに家族で行ってきました。

写真はダイニング用に買った椅子とゴールデンレトリバーのぬいぐるみ。

椅子はヘンリクスダールという種類のもので、シートの真ん中がふくらんでいて、とても座り心地が良いです。

カバーも取り外して洗うことができます。

ぬいぐるみは超大量に積まれていて、レトリバーのちょっと情けない愛嬌のある顔が互いにつぶれつぶされながら折り重なっている様子がたまらなくて、お買い上げ。

 

実はIKEAで、ちょっとしたハプニングがありまして。

父、母、私、妹の4人で行ったのですが、駐車場に車を停めて、建物に入って、2階のショールームを半分くらい進んだあたりで、トートバッグに片手を突っ込んだ状態の母がやおら立ち止まり、

「財布がないぃ!」

ええっ、

まさか、スリ?!

まさか、こんなあたたかい雰囲気の北欧家具店で、スリ?!

 

「もしかしたら、車の中に落ちてるかもしれないから、見てこよう」と父。

行ったことのある方ならご存知だと思いますが、IKEAって順路どおりにしか進めないですよね。 いちど入口から入ったなら、そりゃあもう当然出口から出なさい、っていうシステムですよね。

そして、広いですよね?もう、広大と言ってもいいくらい広いですよね? 

そして、現在地、ここはまだショールームの真ん中くらいだから、序の口ですよね。

イケアの「イ」の「ノ」(はらいの部分)を書いたくらいのとこですよね。

ということは、ここから遥か彼方の出口まで、がんばって歩くしかないということです。

‥さあ、誰が言ったわけではないですが、よーい、ドン!です。 

 

この日の店内は、幸いそれほどの混雑ではなかったので、

一家の大黒柱である父を先頭に、人と人とのあいだをかいくぐり、

できうる限りの道をショートカットし、なんとかショールームを抜け、

レストランを横目に(お腹すいた‥)1階へ降り、

大型のショッピングカートの群れを避けながら、ショッピングゾーンも素通り。

そして最終コーナー、倉庫ゾーンも汗を拭きつつ、ひたすら出口を目指す。

 

広い。遠い。サンダル履きの私と妹は歩みが遅い。

こんなことになると知っていれば、サンダルで来なかったよ 。

両親の姿がだんだん遠くなっていく。というか、あまりにも速い父母。

やはりお金が絡むと人間は実力以上を発揮するのかもしれない。

 

精一杯早歩きしながら、私の頭の中には、先のロンドンオリンピックの競歩の映像が浮かんでた。

いや、こんなしょぼい歩きでサンダル履きのもやしっ子と一緒にされたくはないですよね。

でも、結構な距離を、結構な速度で歩いたのですよ。

 

何も買わないので、もちろんレジも素通り(笑)

やっとでお店を出たところで妹が、

「ねぇねぇ、さっきショールームの椅子に座ったところに落ちてる可能性もあるよね?」

と気づき、私たち二人は両親を追わずに、再び入口から入り、エスカレーターに乗り、ショールームへ向かう。

エスカレーターで妹の顔を見ると、

『私たち、ついさっき来店したのに、すごい速さでお店から出てきて、今また最初のエスカレーターに乗ってるよね‥』と書いてあった。私の顔にもたぶん、書いてあったと思う。

自分たちのぐるぐる具合に疑問が湧くけれど、飲み込む。入口から出られたら‥とか、言わない。 ここは日本ではなくIKEAなのだから。(?)

 

ほどなく、父から電話が。

「車に‥あったぞ‥(息切れ気味)」

一気に力の抜ける私と妹。よかった‥ぐるぐるが報われた。

 

その後、レストランで待ち合わせて、お昼ごはん。

ミートボールやサーモンや素カレー(具がない)やカルボナーラをシェアして食べました。

財布が無事に見つかったから、レトルト風なIKEAのごはんもやたらとおいしかった。

「見つかってほんとに良かったね」と心から言いながら、食べました。

 

ホッとした後は、ショッピングゾーンで買い物をして、近くのスターバックスのドライブスルーでコーヒーを買って、ドライブして帰りました。 

 

留守番(という名の昼寝)をしていたメイにぬいぐるみを見せると、やさしい彼女はぬいぐるみの顔をペロっと舐めて、ナイストゥーミーチューしてくれました。

 

愛犬メイちゃんです。
愛犬メイちゃんです。

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PISCES パイシーズピアノ教室

〒806-0056

福岡県北九州市八幡西区小鷺田町6-4

 

Tel.(093)-642-7568

講師 根岸 愛

 

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