今日の夕方、うちで飼っているリクガメのフランが亡くなりました。
フランは弟のカメで、6年前のお正月にうちにやって来ました。
最初は家族の誰かが水槽に近付くと、あわててハウスに逃げ隠れてしまうような臆病な子でした。
何ヶ月か経つと、誰かが近付いても、声をかけても、逃げたりしなくなりました。
そして最後には、少し離れた所からでも目が合うとダッシュで(!)寄って来てくれるまでになりました。
カメがこんなに人に慣れる生きものだなんて、私は知りませんでした。
「赤い食べもの」が好きで、トマトやりんごをたくさん食べました。
こうらのお尻を爪で掻いてあげると、気持ちが良いのか、腰を振って踊り出す変な癖がありました。(うちではそれを『サタデーナイトフィーバー』と呼んでいました)
お風呂が大好きで、お湯に浸かると首と手足を伸ばして、リラックスしているのが見ていてよく分かりました。
数日前もお風呂に入って元気そうだったのに、突然のことでした。
お花といっしょに、庭に埋葬しました。
ラブラドールのメイは、一部始終をきょとんと見ていました。
メイはフランが大好きで、フランを水槽から出して床を歩かせると、しっぽを振って寄ってきて、なんとかコミュニケーションを取りたくて仕方がないという感じでした。
メイとフランでは大きさが違いすぎて傷つけかねないので、いつもメイはフランを前にして、「マテ」でした。上の写真はまさにその状況の1枚。
不思議そうに見つめるメイに、
「フランちゃんもういないんだよ」
と言うと、涙があふれました。
大学生で神奈川に居る弟には電話で告げました。
出先だと言う彼は電話の向こうで号泣し始めました。私も泣けてきて仕方ありませんでした。
電気の消えた、空の水槽を見ていると、また悲しくなってきます。
どんなに小さくても、やはり家族でした。
フランの名前はイギリスのバンド、トラヴィスのボーカルのフランシス・ヒーリィから。
今日は彼らのアルバム『The man who』を聴き返します。良いメロディーがたくさんのアルバムです。
フラン、またいつかね。ずっと忘れないよ。
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